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相欠き(あいがき)
接合する2つの材をそれぞれ欠き取って重ね合わせる継手・仕口(しぐち)の一つ。

合欠き(あいがき)
*相欠き 

合相决り(あいじゃくり)
板同士を並べた場合に隙間が抜けないように、板傍(いたそば)の厚みを半分ずつ欠き取り重ね合わせた納まりとすること。

アイビーム(I-beam)
鉄骨のI型梁の意味でもあるが、木造では「木質I型複合梁」のこと。

合いみつ
*見積合わせ

アイランドキッチン
流しやレンジなどのキッチン設備を壁から離して、部屋の中央部に島状に配置されたキッチン。

アイレベル(機器・収納)
キッチンなどにおいて、目(アイ)の高さにある機器や収納スペースのこと。調理カウンターから吊り戸棚まで空間がアイレベルゾーンと呼ばれており、手の届きやすい位置であるため、使用頻度の高い調理器具等の置き場として最適。

亜鉛鍍鉄板葺き(あえんとてっぱんぶき)
表面に亜鉛をめっきした鋼板による屋根葺き。

煽り止め金物(あおりどめかなもの)
ツーバイフォー工法において、建物の風による屋根の吹き上げに抵抗するために用いる金物の総称。

赤身
木材の心材部分の別称で、辺材に比べ赤みを帯びているためにこう呼ばれる。

上がり框(あがりかまち)
玄関床の上がり口の縁にある部材。

灰汁荒い(あくあらい)
時間を経て日焼けしたり、汚れたりした木の部分を薬品などを使って白木に近い状態に戻すこと

アクティブ・ソーラーシステム
ソーラーハウスなど、太陽熱を利用して給湯や冷暖房などを行うシステムを組み込んだ、省エネルギー型の住宅のシステムのこと。

アクリルラッカー(acrylic lacquer)
合成樹脂系の上塗り塗料の一種。

上げ下げ障子
*雪見障子

上げ下げ猫間
*猫間障子

腮欠き(あごかき)
木造仕口の一つ。桁と小屋梁など、横架材が十字に交差する場合に用いる。

足場
工事用に組み立てる仮設の作業床および作業員用通路、材料や部品の支持台のこと。

足元灯
階段や廊下などの通路に設置された、足元をてらすための小さな照明。特に、高齢者いる家庭を中心に設置されるケースが増えている。

網代(あじろ)
網筵(あみむしろ)の略で、スギ、サワラ、ネズコ、ヒノキなどの枌板(へぎいた)や竹皮、葦などを、斜めまたは縦横に編んだもの。

網代天井(あじろてんじょう)
スギ柾(まさ)、サワラ、ネズコなどの枌板(へぎいた)や竹皮を、斜めまたは縦横に編んだ網代を天井の下地板に取り付けたもの。

アスファルトシングル葺き(アスファルトシングルぶき)
厚めのアスファルトフェルト類にアスファルトを塗布し、着色砂を付着させたアスファルトシングルで屋根を葺く工法。

アスファルト防水
アスファルトルーフィングやアスファルトフェルトを、2~4層にアスファルトで積層して防水層を構成する工法。

アスファルトルーフィング(asphalt roofing)
フェルトにストレートアスファルトを含浸させ、ブローンアスファルトを両面に被覆し、表面に粘着防止のために粉末にした雲母や粘土などを塗布した、防水層を作るためのシート。屋根や壁の下地に防水材として用いる。

頭繋ぎ(あたまつなぎ)
(1)柱や束など、垂直部材の頂部を横木でつなぎ固めること、またはその横木。(2)ツーバイフォー工法による壁を構成する軸組部材の一つ。

厚型スレート
セメント(重量比34%)に硬質細骨材(重量比66%)を混合し、加圧成形したもの。

圧縮強度
材料に外部からの圧縮が加わり破壊するときの強さ。

圧縮筋違い(あっしゅくすじかい)
筋かいの種類の一つ。軸組に水平力が掛かった場合に筋かいの軸方向の圧縮で耐えるもの。

アプローチ(approach)
一般的には建物に近づいていく外部空間をいう。道路などからそれぞれの建物(玄関)までの通路。

雨押え(あまおさえ)
外壁と下屋(げや)の切付け部分、開口部の上枠、煙突やトップライトなど屋根面からの突出部分の取り合いにおいて、雨水の浸入を防ぐために納める部材。

雨仕舞(あまじまい)
雨水が建物に浸入したり、漏ったりするのを防ぐこと、またはその方法。

亜麻仁油(あまにゆ)
亜麻の種子を圧縮して採れる乾性油の一種。

洗い出し仕上げ
左官仕上げで、種石(たねいし)とモルタルをこね合わせ、壁や床の下地面に塗りつけ、硬貨直前にワイヤブラシと水洗いで種石を露出させる工法。

荒壁仕上げ
土壁で小舞に荒壁土を塗り、裏側から裏返し塗りをして仕上がりとする工法。

荒間障子(あらましょうじ)
横子の間隔を大きくとり、組子の数を減らし意匠の簡潔さをねらった障子。

荒床(あらゆか)
床仕上材の下張りとして用いる板で、おもに畳敷きの下地として張る。


木造の継手・仕口(しぐち)において、鳩尾(きゅうび)の形をしたものの総称。

蟻掛け(ありかけ)
蟻を用いた木造仕口(しぐち)の一つ。土台同士や桁と小屋梁など横架材同士がT字形に取り合う接合に使用する仕口。

蟻継ぎ(ありつぎ)
蟻形の・(ほぞ)を用いた継手で、土台や桁(けた)などの横架材に用いるもので、継手としては簡便である。

RC
鉄筋コンクリート造

アルコーブ
壁の一部をくぼませた部分。居間などでよく用いられ、ごく限られた面積で想像以上の空間の変化と使い勝手のよさが得られる。

アンカーボルト(anchor bolt)
コンクリートの基礎や木の柱などに埋め込んだボルト。主に建物を基礎に固定する。

鮟鱇(あんこう)
*呼び樋



イエシロアリ
木造住宅に被害を与えるシロアリの仲間で、ヤマトシロアリと並ぶ代表種である。

藺草(いぐさ)
畳表の材料となるイグサ科の多年性植物で、熊本、福岡、高知、岡山などで栽培されている。

板目
原木を年輪の接線方向に挽いたとき、その面に現れる山形や波形の木目のこと。木目。幅の広い板がとれやすく、木取りが簡単でムダがない反面、収縮が大きく割れやすく、木表側に反りが出やすい。

一文字瓦(いちもんじがわら)
軒先に使う桟瓦の一つ。垂れの下端がそろって直線になるもの。

一文字葺き
屋根の葺き方の一つ。

一本引き
一枚の引戸の意味で、片引きの場合と引込みの場合がある。

田舎間
基準尺の一つで、京間に対して田舎間がある。

イニシャルコスト
設備の価格や取付け費用など、設置当初にかかる費用。

犬走り
建物の外壁に沿った周囲の地面を、砂利やコンクリート敷きにして固めた部分。

燻し瓦(いぶしがわら)
粘土瓦の焼成の最終段階で、松葉でいぶし、瓦の表面に炭素を定着させ銀灰色にした瓦で、日本の代表的な色調の一つ。

芋目地
石、タイル、れんが、コンクリートブロックなどの積み方の一種で、縦目地が2段以上上下に連続したもの。

入母屋屋根(いりもややね)
屋根形式の一つ。寄棟(よせむね)屋根の上部に、切妻の小屋根を合わせたような形をしている

インシュレーションボード(insulation board)
軟質繊維材、ファイバーボードの一種で、比重0.4未満のものをいう。木材を繊維状にときほぐして圧縮・成型した板(畳床などに利用)


ウェファーボード(waferboard)
WB とも表記する。菓子のウェファースのような木材の削片(アメリカ産軽軟質広葉樹のアスペン、ポプラやサザンイエローパインなどを使うことが多い)を粉末樹脂接着剤で熱圧成形した板材。

ウォークインクロゼット(walk-in closet)
納戸くらいの広さを持ち、作り付けの棚や引き出し、ハンガーを掛けるためのパイプ等が備え付けられており、部屋そのものが大きな洋服ダンスになっている。

請負(うけおい)
建設工事において請負業者は工事の完成を約し、発注者はその結果に対して代金の支払を約束する民法に規定されている契約行為。「請負契約」の略。

薄縁(うすべり)
畳表の敷物の一種。

薄縁床(うすべりどこ)
床の間の形式の一つで、本畳の代わりに薄縁を張った板畳を敷き込んだもの。

卯立(うだつ)
(1)棟木(むなぎ)を支える妻梁上の束柱。(2)妻壁を屋根面より高く突き出し、また袖壁(そでかべ)となって小屋根をのせたもの。

卯建(うだつ)
*卯立

打上げ天井
野縁で下地を組み、縁甲板(えんこういた)、合板、石膏ボードなどを下から釘で打ち上げて留める工法の総称。

内法(うちのり)
(1)柱や出入り口、窓など対面する二つの部材の内側から内側までの距離。(2)敷居、鴨居などの内法材。(3)内法高さ。

内法材(うちのりざい)
柱の内側の寸法などを指す「内法」から転じ、敷居や鴨居などの柱の内に組み込む造作材を「内法材」というようになった。

内法高(うちのりだか)
敷居の上端(うわば)から鴨居の下端(したば)までの高さ。

埋戻し
(うめもどし)
根切りをして基礎、地下工事が終わった後に、土砂を埋め戻して現状に戻すこと。

漆塗り
本来は、中央アジアが原産地で、中国、日本に育成する落葉喬木樹幹に傷をつけて滲み出る乳化液が生漆で、それを精製する。おもに床框、襖縁、板戸や欄間の框に施される。

ウレタン
ポリウレタン樹脂塗料の略。

上塗り
(1)左官の最終工程として、仕上げの塗り材を塗り付けること。(2)塗装工程の一つ。

上枠
ツーバイフォー工法による壁を構成する軸組部材の一つ。

戻し(うめもどし)
根切りをして基礎、地下工事が終わった後に、土砂を埋め戻して現状に戻すこと。

漆塗り

本来は、中央アジアが原産地で、中国、日本に育成する落葉喬木樹幹に傷をつけて滲み出る乳化液が生漆で、それを精製する。おもに床框、襖縁、板戸や欄間の框に施される。

ウレタン
ポリウレタン樹脂塗料の略。

上塗り
(1)左官の最終工程として、仕上げの塗り材を塗り付けること。(2)塗装工程の一つ。

上枠
ツーバイフォー工法による壁を構成する軸組部材の一つ。


エアサイクル
視線換気により「夏は涼しく、冬は暖かく」を考えた住まい。床から壁を通って屋根裏まで空気が通るようになっており、冬は太陽熱で暖まった空気が循環して部屋を暖め、夏は床下から風を取り入れて屋根の排気口から暖かい空気を外に出す構造となっている。

H鋼
断面がH型の型鋼。鉄骨構造の柱や梁に用いる。

ALC
オートクレープブライトウェートコンクリート造

AQ認定(エーキューにんてい)
AQは Approved Quality の略。JAS(日本農林規格)だけでは対応できない木質建材の品質・性能を保証する制度。

HPC
鉄骨プレキャストコンクリート造

FF温風暖房
吸排気を強制的に野外で行なう暖房機器。燃焼に室内の空気を使わないので室内空気が汚れないのが特徴。

SN釘(エスエヌくぎ)
軸組工法やツーバイフォー工法で耐力壁の面材として軸組や枠組にシージングボードを打ち付ける釘。

SRC
鉄骨鉄筋コンクリート造

江戸間
基準尺の一つで、江戸および関東地方の都市部の町家で用いられてきたもの。

エナメル(enamel)
塗装用語では「エナメルペイント」の略。内外装用の上塗り塗料の一種で、各種ワニスに顔料を配合したものの総称。

N値(エヌち)
標準貫入試験において、63.5kgのおもりを75cmの高さから自由落下させ、ロッド先端に付けられた標準貫入試験用サンプラーを30cm貫入させるのに必要な打撃回数。

FRP防水(エフアールピーぼうすい)
FRP(fiber reinforced plastic)は強化プラスチックの総称で、ガラス繊維を補強材としているため強度は大きく、これを現場で施工する防水の工法。

エマルション塗料
水溶性塗料の一種。

MDF(エムディーエフ)(medium dencity fiber board)
中質繊維板。ファイバーボードの一種で、比重0.4~0.8のものをいう。

エレメント
物の要素、各部分、構成。

(えん)
*縁側、濡れ縁

縁側
建物の畳敷き部屋の外側にある板敷きの部分をさし、単に「縁(えん)ともいう。

縁甲板(えんこういた)
幅6~12cm、厚さ12から15mmの板を本実(ほんざね)加工したもので、ヒノキ、スギ、ナラなどの材料が通常使用される。床板として張られるほか、壁や天井にも用いられる。

エンジニアリングウッド
住まいに使う木材として、細い材や節の多い材などを祭壇・切削してから圧着し直した資材。強度的にも優れたものが多い。集成材やファイバーボードなどがある。

延焼の恐れのある部分
隣家などに延焼しやすい距離を建築基準法で定めた範囲。

鉛直荷重(えんちょくかじゅう)
建物の構造体に加わる荷重の一種。重力と平行に働く荷重。


OMソーラー住宅
屋根に集めた太陽熱で軒先から入れた空気を暖め、それを床下に送り込み暖房を行なう。夏は暖かい空気を外に送り出すこともでき、低コストで高い効果が得られる。それまでのソーラーハウスは、温水や不凍液を使用していた。

オートロックシステム
集合玄関を遠隔操作で自動的に施錠・解錠することができるシステムのこと。ルームキーやカード・暗証番号の入力などによってロックを解除するシステムなので、部外者が入りにくく、防犯に役立つ。

オイルステイン(oil stain)
主成分は油溶性の染料または顔料を石油系の溶剤に溶かし、少量の油性ワニス、ボイル油を配合した着色剤の一種。木部の着色剤として使われる以外に、ワニスやクリヤラッカーの下塗りとしても使われる。

オイルフィニッシュ(oil finish)
油性塗料を浸透させた塗装仕上げ。

応力
物体の外部から荷重や外力が加わる際に、その力と反対に物の内部で生じる抵抗力の総称。

応力度
外力に対して物体内で派生する応力の大きさを単位面積で割った値(kg/cm2、t/m2

大入れ
材の端部の形をそのまま隙間なくもう一方の材に差し込む仕口(しぐち)のこと。

OSB(オーエスビー)(oriented strand board)
*オリエンテッドストランドボード

大矩(おおがね)
建築現場で作る、直角を求めるための大きな三角定規。

大曲(おおがね)
*大矩

大壁(おおかべ)
木造建築で柱が外部に現れないように仕上げた壁。土蔵や洋室の壁によく使われる。

オーナメント
装飾部分。建築物の飾り。

大貫(おおぬき)
軸素材としては、通し貫(ぬき)や筋かいに用いる。厚さ1.5~2.4cm、幅が9.5~11.5cmで長さ3.6mの板材をいう。

オーバーハング(overhang)
(1)外壁よりはね出した屋根やバルコニー等の部分。(2)ツーバイフォー工法では、下階より持ち出した上階の部分をさす。

大引き(おおびき)
元来は、木造軸組柱脚の梁間に設けられた構造材だが、土台や布基礎の普及により退化した

大谷石(おおやいし)
栃木産の凝灰岩の一種で、国内では代表的な軟石。

御神楽(おかぐら)
(1)通し柱を使わずに管柱(くだばしら)のみを使って2階建とする構造。(2)俗に平屋建に2階を増築すること、または、増築した建物。

置敷き
接着剤等を用いずに、床に置くだけのカーペットの敷き方。

押え仕上げ
漆喰(しっくい)やモルタルなど左官工事の最終仕上げの方法として、木ごてや金ごてで強く押えて仕上げたもの。

納まり
建築を構成する部材の取合いや取付け具合、見え掛かりの整い具合や仕上がりの程度など、総合的なでき具合をいう。

押縁(おしぶち)
板材等を押えて留めるために打ち付ける、細長い木または竹をさした。一般的には、ガラスを建具にはめ込む際に用いる細長い部材や板状の仕上材の継手を押さえる部材の呼称。

押し目地
目地ごてを使ってモルタルやコンクリートの仕上げ面に目地を切ること。

お釈迦(おしゃか)
作り損なう事。また、作り損なって使えなくなった物。

追掛け大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)
略鎌系の継手の一つ。桁、母屋、梁などで持ち出し継ぎの継手としてよく使われる。

押付け仕事(おっつけしごと)
その場限りの手荒な仕事や、出来の良くない仕事をいう。

落し蟻(おとしあり)
L字に取り合う部材に用いる仕口(しぐち)で、一方の材木部に蟻穴を掘り、他方を落とす。

落し掛け
床の間や付(つけ)書院の上部小壁を受ける横木のことをいう。

踊り場
階段の途中に設ける足休めの場。

鬼瓦(おにがわら)
大棟(おおむね)や降(くだ)り棟の端部に用いられる瓦の総称で、必ずしも鬼の意匠でなくても鬼瓦と呼ぶ。

帯金物(おびかなもの)
ツーバイフォー工法に用いる各構造部材および壁、床の枠組同士の接合補強金物の一種。

母屋
たる木を支える水平材で、棟木に水平に取り付けたもの。

親子扉
両開きの戸で、左右の大きさが違うものをいう。

親柱(おやばしら)
階段や廊下の手すりの両端部分あるいは曲がり部分にくる、手すりを支える柱。

折り上げ天井
天井の形式の一つ。格(ごう)天井の格縁(ごうぶち)を「亀の尾」と呼ばれる曲げ物にして折り上げたもの。

オリエンテッドストランドボード(oriented strand board)
「OSB」とも表記する。木材から切削した木の葉状の薄い削片の繊維方向が揃うように配列したものを3または5層交互に直交させて、圧締・成形した板材。構造用パネルの一種。

温水式(床暖房)
床暖房の方式。敷設したパイプに循環ポンプで温水を送り込んで加熱する間接加熱方式。運転コストは電気式より安くすむ。